就活で英語は有利になる!通用するレベルは?
「英語に自信がなくて就活が不安」という就活生は多いと思います。
この記事ではそんな就活生がもつ「本当に就活には英語が必要なのか」について解説します。
就活で評価される英語のレベルはどの程度なのかも紹介します。
1. 英語は本当に就活に必要?
結論から言えば、英語力は就活に必須ではありませんが有利にはなります。
また、就きたい職や入りたい企業によっては必要な場合もあるので注意です。
就きたい業種が決められていない方は英語が出来れば選択肢が増えることは間違いありません。
企業は英語をどのように見ているのでしょうか。
a. 企業が見る英語力
下の図は企業が採用基準で重視する項目です。
語学力を重視する企業は全体の11.0%です。語学力よりも重要なポイントが多くあります。
1位は人柄、2位は企業への熱意で語学力は15位です。
https://shushokumirai.recruit.co.jp//wp-content/uploads/2022/02/hakusho20220221_01-1.pdf
英語に自信のない方は、
自分の性格のアピールの仕方を考える
企業研究をする
といった別の強みをつくるのも良いと思います。
b. TOEIC活用企業の実態
TOEICを活用している企業を対象にしたアンケートでは、当然ですが英語を重視する企業の割合は高いです。
面接でもっとも重要とされているコミュニケーションよりも高く評価されています。
なお、この調査は今後のビジネスパーソンにとって必要、不足しているスキルなので、就職後に求められる能力です。
就活では重視していなくても入社後に勉強しなければならない可能性もあるということです。
採用については以下の通りです。
「英語力をとても重視する」の理由は、
オフィス業務、英語での接客。海外現法業務が多数です。
業界別の声
《消費者への接客サービス・ニーズ》
【運輸・物流】運送取次業(空港グランドサービス・グランドハンドリング)
(理由)空港においてより多くの外国籍のお客様が増えており、成田においては更に必要性が高まっている。
【外食】酒場,ビヤホール
(理由)「インバウンド客が都内店舗を中心に増え、毎日接客英会話を使用する状態になった。(コロナ前) 」
《オフィスでのデスクワーク・ニーズ》
【製造】不織布製造
(理由)「会社全体で海外との関わりが増加し、業務で英語を使う頻度や英語を使って業務を行う部署が増えている。」
【商社】外資系専門商社
(理由)「グローバル事業が増加し日々の業務で使用が必須。今後は昇格の目安にもする予定。」
《海外現法・海外出張ニーズ》
【商社・卸売・小売】酒小売
(理由)「海外事業の拡大に伴い英語を求めるニーズが増えている。」
【製造】化学機械装置製造
(理由)「海外出張業務が増加した。」
【教育】学習塾
(理由)「海外に教室を展開するにあたり、我々スタッフが年に1度海外へ行き、現場の状況等確認することが出来る。さらに指導等対応できるため。」
2. 英語力の評価基準は?
a. TOEIC
ビジネス英語の試験と言えばTOEICです。
就活でアピールできる点数は、国内企業で600点以上です。
英語が苦手で600点以下のスコアであれば、履歴書に書く必要はありません。
外資系企業や商社、ホテルスタッフといった英語が重視される企業、ポジションでは750点以上が必要です。
レベル | スコア | 評価 |
A | 860~ | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730~855 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470~725 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。 |
D | 220~465 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | ~215 | コミュニケーションができるまでに至っていない。 |
https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/pdf/proficiency.pdf
b. 英検
TOEICがビジネス英語寄りなのに比べて基礎から総合的な英語力を測ることができます。
履歴書に書けるレベルは2級以上ですが、有利になるのは準1級です。
英検準1級の難易度は、大学中級程とされています。
c. 留学経験
テスト以外に英語力をアピールする内容としては留学経験があります。
特に長期留学で得られた英語力は評価されやすいです。
留学経験をアピール材料に使うのであれば、
どのような経験からどんなスキルを身につけたかを明確にすべきでしょう。
3. まとめ
英語力はあれば有利ですが、必要不可欠ではありません。
英語に自信がない、勉強が就活に間に合いそうにない方は別の強みを探してみてください。
【スコア別】外資系企業の就職におけるTOEIC
「外資系企業に就職したいけど、英語力に不安...」と思っていませんか。
実際にTOEICのスコアはどのくらい就職と関係するのかわからないという声もすくなくありません。
この記事では、TOEICのスコア別で外資系企業での評価と就職可能な企業を紹介します。
1.TOEIC600点で就職可能な外資系企業はある?
a. 600点で外資系企業
外資系企業で600点台は非常に厳しいです。当たり前ですが、ビジネスシーンに対応するには日常会話ができるだけでは不十分です。外資系企業への就活でアピールする点数ではありません。
b. レベルと就活での評価
大学生のTOEICの平均点は500点台と言われています。そのためTOEIC600点台は、ある程度英語ができるが、応用ができないと評価されるレベルです。英語が得意と判断するかは人それぞれになります。日系の企業であればESに書ける点数とされています。国内の上場企業であればアピールポイントにできる可能性はあります。
TOEIC600点が求められる企業例
650以上 |
アサヒビール |
600以上 |
出光興産 |
580以上 |
|
550以上 |
住友金属工業(全社員) |
500以上 |
|
470以上 |
|
450以上 |
引用元
c.外資系企業は諦めるべき?
なお、完全に不可能というわけではありません。業界やポジションによって求められるスコアは異なります。英語を全く使わない部署も存在します。簡単な業務であれば600点台でも出来ますが、英語でバリバリ仕事をしたい人には物足りないかもしれません。
下の表は各業界内定者のTOEICスコアです。国内企業でも戦略コンサル、総合商社では600点では足りないことがわかります。
引用元
2.700点台で外資系企業に就職
a.外資企業における700点台
700点台での外資企業就職は可能です。700点を一つの採用基準としている企業もあります。しかしながら、安心して仕事ができる英語力といえる点数ではないので注意が必要です。英語能力をカバーできる働きができる自信があれば良いと思います。
b.レベルと就活の評価
業務や日常会話が問題なくできるレベルとされています。一方で、ビジネスシーンにおける専門性の高いやり取りやミーティングでは、苦戦を強いられるでしょう。ネイティブスピーカーばかりの会議は難易度が高いです。
700点台は国内の企業に就職する際にはアピールできる点数です。一部企業では資格手当の条件とされることもあります。
700点以上が求められる企業
3.TOEIC800点超|新卒で行ける外資系企業
a.800点での就職に問題はある?
800点台であれば外資系企業でも通用します。コミュニケーションにおいて苦労することはないでしょう。問題となる可能性があるのは、日本人が苦手としているスピーキングです。TOEICのスコアが高い=英語が話せるというわけではない人も多いです。就職ができても上手く発言できないといったことが起きるかもしれません。
TOEICのスコアよりも外資系企業で求められる英語についての動画です。
英語を用いたコミュニケーションの方が必要であり、特に
・自分の考えを端的に表現すること
・物怖じせず相手を納得させること
の二つを重視しています。
なお、大手外資系企業の場合は860点を基準としているところもあるので、企業によっては800点ではまだ足りないこともあるので注意が必要です。
TOEIC800点以上で就職可能な企業
920以上 |
|
900以上 |
|
860以上 |
|
830以上 |
京葉銀行(人事評価に反映) |
800以上 |
韓国LG |
b.レベルと就活の評価
ビジネスシーンにおいて問題ない英語力と言えます。国内外の企業で堂々とESに書ける点数です。国内の企業ではTOEICの資格手当の条件はおおよそ800点です。
4.まとめ
600点台、700点台でも外資系企業に就職はできます。しかし、スコアによって就ける業種やポジションが異なります。自分がどのような仕事をしたいかということも踏まえて考えましょう。